【完】 Squall ~いくつもの恋をして~
「Penclie!」
その単語が聞こえた途端、私は涙ぐんだ。
桐谷さんは頷きクシャッと笑うと私の瞳を捉え
「ペンぞう」
「うん。ぺんぞう」
私はPencliの発音がペンぞうに聞こえて可笑しくて良く笑った。
Kennyもわざとペンぞうって言ってくれた。
課長の顔を見つめれば何で俺見て泣くんだよって顔をしながら
「永遠の別れじゃなかったな」
私の頭をくしゃくしゃっと撫でた。
その瞬間に涙がポロポロと零れ落ちた。