【完】 Squall ~いくつもの恋をして~
マンションの前で車が止まると
Kennyはすぐに車から降り助手席のドアを開けてくれた。
「いいのに」
「習慣?」
その言葉でまた肩を震わせて笑った。
「見るからに狭そうな部屋でしょ?」
思わず吹き出すと真剣な顔で
「まじでシェアしてもらえば?」
「ちょっと…それ狭くて可哀想ってこと?」
どちらからともわからないけれど大声で笑い出した。
「good night」
「good night.Have a nice weekend」
そっと頬をつけハグをして挨拶を交した。
「See you」
Kennyの車が遠くなるまでマンションのエントランスで見送った。