【完】 Squall ~いくつもの恋をして~
みやちも「課長とトラぶった?」って聞いてきた。
「心当たりがないんだよね」
「何かあったら言ってくるだろうから気のせいかもな」
息抜きに英語で話しかけてきていた事すらまったくなくなり
いつでも日本語で通している。
「英語が話したいストレスかな」
「あさりもなったか?」
「うん」
「じゃあそうかもな」
その矛先が何で私なのかもわからないけど
日本の生活に先に馴染みつつある私に嫉妬してるということで片付けようと思う。
そうじゃなきゃやっていられない。
それでも課長の優しい眼差しがスキだったから
それを見たくて目で追うけれど
その視線は私に向くことは一度もなかった。