【完】 Squall ~いくつもの恋をして~
フロアの入口のドアを開け
「おはようございます」とあいさつをする。
一瞬おはようと言いかけてやめていた姿が目に入る。
一層シビアな現実を目の当たりした。
確実に言うのをやめている故意を確認したからだ。
そして課長の冷ややか具合は増したように感じる。
いつ話そう…
いつ話そうと思ってもタイミングがない。
話しかけたところでスルーされてしまうから…。
それでもたまに視線が合う。
そらされるけど気にしてないわけではなさそうだ。
早く決着つけなきゃ。