【完】 Squall ~いくつもの恋をして~
「あの…。Baby It's Cold Outsideと同じノリと考えればいいですか?」
「どう思う?理沙は飲む?飲まない?」
挑発するように耳元で囁く甘い声。
もう完全に顔が真っ赤だろう。
ブラッディーメアリーよりも真っ赤な自分を想像するのは容易い。
お酒の力だけじゃなくスキという気持ちが身体中を熱くする。
こっそり目で追うぐらいドキドキしていた相手なんだから仕方ない。
恋していたのは私なんだから。
笑われてもいい。
だって私の気持ちだもの。
ゆっくりとワイングラスに手を伸ばし
「Say yes.」と口をつけた。