【完】 Squall ~いくつもの恋をして~
もう一度教えてと言いたい言葉は課長の唇に飲みこまれた。
侵入しては好き勝手に動きまわり
追ってこいと私の舌に誘いをかける。
こんな激しいキスをしたのはいつぶりだろう。
腰が砕けそうになり解放された頃には私は肩で息をついていた。
そんな姿も満足そうに微笑むと
抱きしめていた腕を少しだけ緩め
「俺、がっつき過ぎた?」
「自覚はあるんですね」
さっきまでの甘い激しさは夢のように笑い合い
「でもまだ足りない」
いや、冗談でしょ…
慌てて後へのけぞった。