【完】 Squall ~いくつもの恋をして~
スマホが鳴りだしたのが救いの神のようなそうでないような気分。
「あいつか?」
あぁ…kennyが心配しているのかもしれない。
バッグの中からスマホを取り出すと
やっぱりラブショットにkennyの表記
「貸して」
課長が私の手からスマホを奪いとると
「キスの最中だから邪魔」
それだけ言って電話を切った。
「ちょ…ちょっと」
本気で慌てる私の姿すら可笑しいようで
シッと私の唇に人差し指をあて
顎に手を添えると
チュッ
わざわざ音を立てて何度も何度も唇を啄んだ。
拒みきれないのもわたしが課長に堕ちたから。
いつしか両手で課長の首元に腕を回し自分から求めるようにキスを繰り返した。