【完】 Squall ~いくつもの恋をして~
「このまま帰したくないけど」
タクシーを止めようと並んで立っていると頭上からの誘惑。
「相当、混乱してるんです。だから今日は帰ります」
「夢だったなんてないよな?」
「私も心配してます」
止まったタクシーに先に私が乗り
「着いたら電話して」
「yeh」
離れがたかったけれど、混乱しているのも事実で
途中まで一緒でも良かったけれど
1人にならなきゃいけない気がお互いしてた。
流されたようになってしまってはいけないと制御できた自分を褒めたい。
きっと帰した課長も自分を褒めていると思う。