【完】 Squall ~いくつもの恋をして~
「終わってないのはない?」
「あぁ。理沙は?」
「kennyって言い続けてる姿を見てましたよね?」
「あぁ」
もうkennyと言っても嫉妬をしない課長にホッとした。
「そういえば休みはどこに行ってた?」
「両親のとこ。いい加減顔を見せろってチケットがきた。課長は?」
課長?って言いながらも
「今年初めてどこにも出かけずイライラしたまま自宅にこもり
日本語の勉強をし続けた最悪な休みだ。しかも日本の夏は暑過ぎる」
「それ、勘違いでイライラ?…日本の夏の暑さで余計にイライラか」
私が笑えば、その通りと笑い
kennyと逢ってるのかとか、Salaの事どうすんだよ。
あいつは何やってんだと腹をたてたり
妄想しまくりで1人不愉快になっていたようだ。
諦めよう忘れよう。見守ってやらなきゃ。
そういう葛藤もあったって教えてくれた。
また明日電話するから。
夢じゃない事を信じて眠る。
そんな可愛い言葉にキュンッとしながら
同じ気持ちよと電話を切った。