【完】 Squall ~いくつもの恋をして~
1人だから誰に遠慮もなく大声で泣き続けた。
「cracking up. 」(気が変になりそう)
「It's over.」(もう終わりだわ)
日本に来てから独り言も呟きも日本語で話すよう意識した。
今では英語よりも日本語で話す方が当然ながら多い。
だけど、こういう感情を日本語で何というか冷静さもない今は思いつかない。
「I can do nothing but crying now.」(もう涙しか出てこない)
1人日本へ来ている淋しさも一度に吹き出したように思う。
愛する人が一緒という幸福感を感じてしまったから
新たに感じる孤独感が私に恐怖心さえ与える。
小さな子どものように
最後はみやち みやちと
無意識に呼んで縋っていた名前。
みやちと口にするだけで安心感を与えてくれた。
…私が1人じゃないとそう確信できるからだと思う。