【完】 Squall  ~いくつもの恋をして~



そして、伝えるべきことは自分で伝えろと言われた。


明日休む私は温泉三昧だけど

自分は課長からの責めに貝になって過ごすなんて言うから私も大声で笑った。


有休の届を課長に知らせなきゃいけなくてどうしたらいいのかと聞けば


わたしからはメールが送れるはずだと出来る男みやちが教えてくれた。


返信しても届かないから長いメールを書いて


無残に砕ける姿を想像してうさをはらせなんていうみやち。


自分の明日の状況を心配しなよって笑い出したくなった。


Kennyと話したからもう電源は落とさないのも承知してて


「状況報告送ってやるな」なんていうみやち。


そのあとで


「仕事のだからな」って言い直すみやちも大好きだ。


だけど


「あさりも普通の女だったってちょっとびっくりした」


なんていうみやちに今さらながらどんな風にうつっていたんだろうと心配になる。


がっかりした?って聞けば


「かっこいいあさりの方がその何倍も知ってる」って吹き出し


「本能のまま男湯に入るなよ。お前は見た目女だからな」


「あ!」

大事な事を忘れていたかのように


「生物学的にも一応は女だから気をつけろ」


そんな注意事項を付けたされると

「承知いたしました」と女らしく答えた。


万能薬をもらったお陰で笑いながら電話を切った。





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