【完】 Squall  ~いくつもの恋をして~



わたしはタフなのかもしれない。




翌朝、熟睡していた自分に笑いが零れた。



胸の痛みがなくなったわけでも


せつなさや哀しさがなくなったわけでもない。



だけど封印することでしっかりかさぶたを作った。


ボストンに帰るのだからと自分の思いをひとつにしぼる。


1年でも早くボストンへ戻ろうと…。


みやちのいうかっこいい女は泣いてなんかいられない。


一日たてばもう過去だ。


チェックアウトを済ませると過去を振り返らず未来へ進もうと



前を向いて歩きだした。







< 338 / 453 >

この作品をシェア

pagetop