【完】 Squall ~いくつもの恋をして~
わたしはタフなのかもしれない。
翌朝、熟睡していた自分に笑いが零れた。
胸の痛みがなくなったわけでも
せつなさや哀しさがなくなったわけでもない。
だけど封印することでしっかりかさぶたを作った。
ボストンに帰るのだからと自分の思いをひとつにしぼる。
1年でも早くボストンへ戻ろうと…。
みやちのいうかっこいい女は泣いてなんかいられない。
一日たてばもう過去だ。
チェックアウトを済ませると過去を振り返らず未来へ進もうと
前を向いて歩きだした。