【完】 Squall ~いくつもの恋をして~
大きな争いもなく、課長の誕生日には2人で祝い
クリスマスには、恋人らしい幸せな時間を過ごした。
私の指には課長からもらったピンキーリング。
さすがに薬指はまずいだろうって課長からの思いやり。
誕生日につづいて2本目のネクタイを贈り
あけたシャンパンを半分も飲まずにそのまま愛しあった。
妬きもちは相変わらずだけどそれも可愛い。
そして仕事でもプライベートでも決定権を手中に収める課長だけれど
私が決めるべきことには、強引さもなければ無理強いもしない。
黙って導きだす答えを待ち受け入れる。
仕事をするたびに、時間をともにするたびにひかれていく。
さんざん強引な態度だった当時を思いだすと吹き出さずには居られないけれど。