【完】 Squall  ~いくつもの恋をして~



テーブルにご飯を並べていると


「お腹すいた」


課長が席についた。


ビールをもってきて無言でグラスを合わせ2人の食事タイム。



「理沙が帰りたい場所じゃないか。喜んで行けよ。そうじゃなきゃ送り出せない」


「うん」


「EMMAとBRIANが担当する子って自分たちの手で育てたい子なんだ」


「え?」


私がゲラゲラと笑うと


「その後ずっとどこへも出さないつもりで入社当初に出すんだ。どれだけ自分で学ぼうとしてきたかそれを確認するらしいよ。日本へ出したのはレアだけどな」


「私、そんなに優秀な成績じゃなかったよ」


詳細は知らないけれどどちらか1人が担当になる事はあるけれど


2人が担当になる人は少なからず戦力を期待されている人材。


箱根で担当聞いたときこうなる事は予想はした。


なまりとか酒豪とかそんな事しか言ってなかったのに今になって語られる言葉。


日本じゃろくな仕事が出来てない私にかけられた期待。


「会社から理沙を奪いたいけどそんな事したら相当恨まれる」


ビールをのみながら笑う課長。





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