【完】 Squall ~いくつもの恋をして~
私とみやちが先に会社を出て
良く行く居酒屋へと向かった。
ボストンへ行く話しはせずにいつものように
今までのようにくだらない会話だけをしながら歩いた。
見なくてもわかりきっているメニューを眺めながら
代わり映えのしないつまみを頼もうとしていると課長が来た。
「風健、出てきたもの文句言わずに食ってくれ」
みやちは吹き出しながら店員さんに頼み
ビールのジョッキをぶつけあい
「乾杯」
3人ともゴクゴクと喉を鳴らした。