【完】 Squall ~いくつもの恋をして~
「あさりのスキなところを10個言うぐらい簡単そうだ。」
「10個じゃ言いきれねぇよ」
みやちと私は大爆笑だ。
「あさりも10個言えるか?」
「うん。言おうか?」
「いや、聞きたくもねぇ」
あはははは
おもむろにスマホを取りだすと電話をはじめ
「誰に?」
「桐賢」
返ってきた言葉に驚きながらも私は笑いが止まらない。
Kennyとみやちの友情もしっかりと育ち
Salaさんもまたみやちとの友情を育んでいる。
「今、あさりと風健と飲んでるんだけど」
そんな風にきりだしたみやちが
「桐賢には、あさりがどんな風にうつる?Salaさんもいるでしょ?Salaさんにも聞いて」
電話口からkennyの笑い声が響き
私と課長もさらに身を乗り出すと
「いくつになっても少女だよ。可愛い子のままだ。このまま変わって欲しくない」
私の頬が緩むとSalaに聞いてくれたようで
「萌えだそうだ。可愛いらしさと強さを持ったすべてが萌えだって」
大笑いしている声にこちら側でも大笑いをした。