【完】 Squall ~いくつもの恋をして~
そんな服装で出勤してしまいドキドキしていた私が咎められることもなく
「探さなくてもわかるんだよ」
デスクの位置が決まり渡された備品を引き出しへ片付けている私に頭上から聞こえてきた言葉。
そっと振り返れば
「ボストンから配属になった子」
シャツのことだと理解している私が肩をすくめると
「今年は来るぞって噂が回るんだけどいつも探さなくてもみんながわかる」
「すみません」
「謝る事なんて何もない。みんな理解してるし似合ってるよ」
「そうよ。私たちも刺激になるの」
「それにブロンドの人も社内にはいるわよ。ボストンやアメリカからの先輩たちよ」
必要な時は前持って教えてあげるから安心してと微笑んでくれた日本の先輩たち。