リフレクター
「それにしても、太輔が倒れたときに、思わずR君のこと思い出しちゃったよ。まさかまさか、太輔がドッペルゲンガーに殺されるとか無いよねぇ」
ドッペルゲンガー……?
あぁ、そうだ。
そのこと、話さねぇとな。
「佐月」
「なぁに?」
「俺さ……」
「あーーー!!思い出した!!」
「…ンだよ」
ったく、人が大事な話をしようってのに。
とことん空気読めねぇ奴だな。
「で、なんだよ?」
「太輔に言ってないよね、R君の噂話!」
「昨日聞いたよ、首切られて死んだんだろ?」
「ううん!」
は?
佐月は笑顔で首を横にふる。
しかも、かなり激しく。
「どういうことだ?」
「R君は生きているんだよ。首も繋がってる、完全無傷の状態でね!」