リフレクター
名前は佐月 純。
貴方と同い年です。
現在から過去に至るまで、不死の管理をさせて頂いております。
スラスラと自己紹介を進める佐月。
「あの、その不死の管理とはいつから?」
「私は人材調達に乗り出したのはおよそ10年前からです。大体100年に一度開くのですよ、こういうイベント」
イベント、ねぇ………。
「何故不死なのに100年しか期間がないのかというと、簡単な話です。」
より生きたいと願う人の為に、他人を足蹴りにする覚悟がおありかどうかを、試すんです。
(覚悟………。)
私達管理者もただで力を与えるのは、やってはいけないルールなのです。
「私達……?」
あぁ、教えていませんでしたね。
私は確かに統括者ですが、一人で全てを行うのは不可能です。
何事にも、サポートする役割を持った方々がいらっしゃるのですよ。
「で、その役割を統括するのがお前ってワケか。つまりはリーダーってことだな」
その通りです。
佐月はニッコリと笑い、そう答える。
「さて、それでは。」
「?」
そう言いながらゆっくり立ち上がる佐月。
「理解が深まった所で一人目を殺しに行きましょうか。」
やっぱりさらっと恐ろしいことを口にするのであった。