リフレクター
噂話そのⅢ
破戒者
カラカラ………
「!」
どれぐらい眠っていたんだろう。
不意に窓が開くような音がした。
「………。」
しかし、ゆっくり振り替えると窓は開いていなかった。
「なんだ、気のせいか。」
神経質になってんのかな、俺。
って、思ったけど。
「………?」
鍵が開いている。
(まさかな)
緊張の面持ちで窓を覗いてみる。
外には誰もいなかった。
「はぁぁあ、誰もいない。」
やっぱ気のせいか。
そう安堵し、二再び窓を締め、鍵が閉まっているのをしっかり確認した。
「これでよし!」
「何しよん?」
「ーーー!!?」
声にも文字にも表せないような声で、反射的に叫ぶ。