委員長に胸キュン 〜訳あり男女の恋模様〜
「そうなんですか。でも、真琴さんはどうして桐島さんに連絡出来たのかなあ」

「あの人、相原君の携帯で電話してきたの」

「ああ、そうなんだ。ごめんなさい。迷惑掛けちゃって……」

「ううん、迷惑だなんて……。具合はどう?」

「だいぶ良くなったけど、まだちょっと……」


 確かに、相原君の顔は少し蒼ざめているように見える


「そうなんだ。あ、お腹空いてない? 何か食べられそう?」

「ん……どうかなあ」


 と相原君は言ったけど、そのそばからキュルキュルと音がした。私じゃないから、相原君のお腹が鳴ったみたい。私もお腹ペコペコだから、私でもおかしくないのだけど。


「うふ。やっぱりお腹空いてるみたいね?」

「そ、そうだね」

「お粥食べられる?」

「食べられるけど、作ってくれるの?」

「作るってほどじゃないの。レトルトのをレンジでチンするだけだから」

「あ、そうなんだ。じゃあ僕も……」


 と言って相原君は起き上がろうとしたけど、私は彼の肩を手でそっと押さえた。


「相原君はここにいて?」

「でも、わかる? レンジの使い方とか、食器の場所とか……」

「大丈夫だと思う。もしどうしても困ったら聞きに来るから。ね?」

「う、うん」

「じゃあ、ちょっと待ってて? すぐだから」

「はい、お願いします」

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