委員長に胸キュン 〜訳あり男女の恋模様〜
「それを言ったら、催眠術だって毎日続けたらそれに依存するようになるのよ? それに今度の薬は前のより弱いし副作用がないの。体に影響する事はないから安心して飲んで?」

「う、うん……」

「私は着替えてお風呂の支度とかするから、悠斗は先に寝てなさい。その薬を飲むのを忘れずにね」

「わかった」


 母は怒ったように早口で言い、バスルームの方へ行ってしまった。母とはこれ以上議論しても無駄なようだ。だったら……

 母には内緒で、徐々に薬を飲む回数を減らして行こう。そして、いずれは完全に飲まないようにしよう。僕は心の中でそう決意するのだった。


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