委員長に胸キュン 〜訳あり男女の恋模様〜
「嘘だろ? 俺とは全然別人じゃないか!」
と言ってみたものの、真琴は無情にも首を横に振った。
「そんなあ、冗談だろ? 俺、前はこんな顔をしてたって言うのかよ?」
真琴は、今度は首を縦に振った。
俺は顔から血の気が引くのを感じた。サーッと、音がしたようだった。目の前がクラクラッとし、もし立っていたら倒れたのではないかと思う。
「心臓、大丈夫?」
「それは大丈夫だが、気分が悪くなってきた」
確かに、真琴が俺の心臓を心配してくれるほど衝撃的な事実だった。あまりな事に目眩がし、吐き気までしてきた。しかしその一方で、冷静な自分もいる事に気付き、俺は自分でも驚いていた。
「整形されたのよ」
まあ、そういう事だろうな。
「なんでだよ。俺を改造するためか?」
「そうみたい。事故った時、お兄ちゃんは顔も怪我してたの。綺麗に治すには、整形手術が必要だった。それは確かなんだけど、何もそこまで変える必要はなかったはずだわ。お母さんが裏で手を回して、そうさせたに決まってる」
すげえなあ、おふくろ。そこまでやるか……
「ねえ、あまりに驚いて声も出ないみたいだけど、頭にくるよね!」
「まあな……」
真琴は心底怒っているようだが、俺はどうだろう。なんか、実感が湧かないし、怒りもそれほどではないような気がする。おそらく前の記憶がないのと、今の顔に慣れてるからだろうな。
俺はこれから、どうすればいいんだろうか。特に桐島さんとの事を……
と言ってみたものの、真琴は無情にも首を横に振った。
「そんなあ、冗談だろ? 俺、前はこんな顔をしてたって言うのかよ?」
真琴は、今度は首を縦に振った。
俺は顔から血の気が引くのを感じた。サーッと、音がしたようだった。目の前がクラクラッとし、もし立っていたら倒れたのではないかと思う。
「心臓、大丈夫?」
「それは大丈夫だが、気分が悪くなってきた」
確かに、真琴が俺の心臓を心配してくれるほど衝撃的な事実だった。あまりな事に目眩がし、吐き気までしてきた。しかしその一方で、冷静な自分もいる事に気付き、俺は自分でも驚いていた。
「整形されたのよ」
まあ、そういう事だろうな。
「なんでだよ。俺を改造するためか?」
「そうみたい。事故った時、お兄ちゃんは顔も怪我してたの。綺麗に治すには、整形手術が必要だった。それは確かなんだけど、何もそこまで変える必要はなかったはずだわ。お母さんが裏で手を回して、そうさせたに決まってる」
すげえなあ、おふくろ。そこまでやるか……
「ねえ、あまりに驚いて声も出ないみたいだけど、頭にくるよね!」
「まあな……」
真琴は心底怒っているようだが、俺はどうだろう。なんか、実感が湧かないし、怒りもそれほどではないような気がする。おそらく前の記憶がないのと、今の顔に慣れてるからだろうな。
俺はこれから、どうすればいいんだろうか。特に桐島さんとの事を……