委員長に胸キュン 〜訳あり男女の恋模様〜
もしかして、相原君は怒ったのだろうか。でも、何に対して?
思い当たる事がないような、あるような……
「あのさ……」
私がそれについて考える暇もなく、相原君が口を開いた。
「は、はい」
「話を変えていい?」
「う、うん。いいよ」
彼はどんな事を言うんだろう、と思ってドキドキしたのだけど……
「英語の問題集でさ、どうしても解らないところがあるんだ。桐島さんに教えてほしいんだけど、いいかな?」
と言われ、私は拍子抜けしてしまった。ということは、さっきは怒ったのではなく、たまたま手が滑ったとか、そういう事だったのかもしれない。
「いいけど、私で解るかなあ……」
「大丈夫だと思うよ。じゃ、早速で悪いけど、僕の部屋に来てくれる?」
「えっと……」
どうしよう。簡単に男の子の部屋になんか行ってもいいのかな。
でも、彼の部屋にはこの間も行ったし、友達同士だし、また錯覚を起こしたりしないように私が気を付けさえすれば、何も問題はないわけで……
「うん、わかった。ちょっと待って?」
そう言って私はグラスを持ち上げた。残りのアイスコーヒーを急いで飲むために。すると、
「ありがとう。あ、ゆっくり飲んでよ。慌てる必要はないからさ」
相原君はそう言って爽やかに微笑んだ。そんな彼の笑顔を見て、一瞬でも危険を感じた自分が、むしろ恥ずかしかった。
本当は悠斗の事をもっと話すつもりだったんだけど、相原君はあまり関心がないみたいだから、もういいかな。
思い当たる事がないような、あるような……
「あのさ……」
私がそれについて考える暇もなく、相原君が口を開いた。
「は、はい」
「話を変えていい?」
「う、うん。いいよ」
彼はどんな事を言うんだろう、と思ってドキドキしたのだけど……
「英語の問題集でさ、どうしても解らないところがあるんだ。桐島さんに教えてほしいんだけど、いいかな?」
と言われ、私は拍子抜けしてしまった。ということは、さっきは怒ったのではなく、たまたま手が滑ったとか、そういう事だったのかもしれない。
「いいけど、私で解るかなあ……」
「大丈夫だと思うよ。じゃ、早速で悪いけど、僕の部屋に来てくれる?」
「えっと……」
どうしよう。簡単に男の子の部屋になんか行ってもいいのかな。
でも、彼の部屋にはこの間も行ったし、友達同士だし、また錯覚を起こしたりしないように私が気を付けさえすれば、何も問題はないわけで……
「うん、わかった。ちょっと待って?」
そう言って私はグラスを持ち上げた。残りのアイスコーヒーを急いで飲むために。すると、
「ありがとう。あ、ゆっくり飲んでよ。慌てる必要はないからさ」
相原君はそう言って爽やかに微笑んだ。そんな彼の笑顔を見て、一瞬でも危険を感じた自分が、むしろ恥ずかしかった。
本当は悠斗の事をもっと話すつもりだったんだけど、相原君はあまり関心がないみたいだから、もういいかな。