委員長に胸キュン 〜訳あり男女の恋模様〜
「“えっ”って何よ? 相原君は玲奈が好きなんじゃないの?」
「そ、それは……」
「微妙らしいよ」
僕が言い淀んでいたら、阿部君が助け舟を出してくれた。
「何なの、それ? はっきりしてくれないと困るんだけど?」
「だそうだ。相原、実際どっちなんだ?」
「う、うん……」
はっきりしない自分の気持ちを欺き、取り敢えず“好きです”と言ってしまうのは簡単だ。でも、嘘はつきたくないので僕は悩んだ。その結果……
「僕の話を聞いてもらえますか?」
「いいわよ?」
「3日ほど前、学校の帰りにすごい雨が降りましたよね? あの時……」
僕は桐島さんとの出会いと、今日の事を有りのまま二人に話す事にした。桐島さんに対する、はっきりしない僕の気持ちも含めて。
「…………という事なんです」
僕がちょうど話し終えた時、店員さんがフラッペを3つ持って来てくれた。渡辺さんは、早速「いただきまーす」と言ってフラッペにスプーンを当て、クスッと笑った。
「相原君、可笑しい」
「え?」
「いつも大人しい相原君が立候補って、変だなとは思ったけど、あなたがそんなドジとは知らなかったわ」
「はあ……」
「でも……いいわ。玲奈の事、話してあげる。っていうか、ぜひ聞いてほしいの」
「あ、はい。お願いします!」
何だかよく解からないけど、取り敢えず桐島さんの話をしてもらえる事になり、僕はホッと胸を撫で下ろすのだった。
「そ、それは……」
「微妙らしいよ」
僕が言い淀んでいたら、阿部君が助け舟を出してくれた。
「何なの、それ? はっきりしてくれないと困るんだけど?」
「だそうだ。相原、実際どっちなんだ?」
「う、うん……」
はっきりしない自分の気持ちを欺き、取り敢えず“好きです”と言ってしまうのは簡単だ。でも、嘘はつきたくないので僕は悩んだ。その結果……
「僕の話を聞いてもらえますか?」
「いいわよ?」
「3日ほど前、学校の帰りにすごい雨が降りましたよね? あの時……」
僕は桐島さんとの出会いと、今日の事を有りのまま二人に話す事にした。桐島さんに対する、はっきりしない僕の気持ちも含めて。
「…………という事なんです」
僕がちょうど話し終えた時、店員さんがフラッペを3つ持って来てくれた。渡辺さんは、早速「いただきまーす」と言ってフラッペにスプーンを当て、クスッと笑った。
「相原君、可笑しい」
「え?」
「いつも大人しい相原君が立候補って、変だなとは思ったけど、あなたがそんなドジとは知らなかったわ」
「はあ……」
「でも……いいわ。玲奈の事、話してあげる。っていうか、ぜひ聞いてほしいの」
「あ、はい。お願いします!」
何だかよく解からないけど、取り敢えず桐島さんの話をしてもらえる事になり、僕はホッと胸を撫で下ろすのだった。