委員長に胸キュン 〜訳あり男女の恋模様〜
「それにやっと気付いて、驚いて立ち上がったんです」

「そうなんだ……。でも、そんなに驚く事かな?」

「驚く事ですよ……。だって、学年もクラスも判らないんじゃ、二度と会えないかもって思ってましたから。まさか、すぐに会えるなんて思ってもみませんでした」

「そんな、大げさな……」

「大げさじゃないです。僕は……あの時の桐島さんに一目惚れでしたから」

「えっ?」

「桐島さんを実行委員に指名したのも、それでお近づきになれたらいいなと思って……」


 僕がそこまで言うと、桐島さんは更に顔を真っ赤に染めた。


「な、なんか、告白されてるみたい……」

「そ、そうですね。確かに……」


 言われてみればその通りで、人生初の告白というものをしてるんだなと思ったら、僕も顔がカーッと熱くなってしまった。


 その後、何をどう言えばよいのかわからず、一方桐島さんも何も言わず、しばらく沈黙が続いたのだけど、


「相原君の気持ちは嬉しいけど、私……」


 桐島さんが重そうに口を開いた。

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