委員長に胸キュン 〜訳あり男女の恋模様〜
と言っても、桐島さんとは今のところは友達だし、メールも勉強の事を話しただけだから何もやましい事はない、はずだ。そう思い、
「と……」
“友達と勉強の話をしてたんだよ”と言おうとしたのだけど、
「ただの迷惑メールです」
真琴さんが僕の言葉に被せるように言った。
「そうなの、悠斗?」
「え? う、うん、そうだよ」
思わず僕は真琴さんに話を合わせ、嘘をついてしまった。迷惑メールという事にすれば、それが一番無難だからだ。
「そう? そろそろバーベキューの支度をするから、悠斗は田村さんを手伝いなさい。真琴さんは私とね?」
『はーい』
ふうー、助かったあ。それにしても、どうして真琴さんはごまかしてくれたんだろう。僕はてっきり、逆に言い触らされると思った。面白おかしく。真琴さんはそういうキャラだと思ってたんだ。どうやら僕の思い違いだったみたいだけど。
「ありがとう」
と小声で礼を言うと、真琴さんはニッと笑い、僕の肩をポンポンと叩いて去って行った。
「と……」
“友達と勉強の話をしてたんだよ”と言おうとしたのだけど、
「ただの迷惑メールです」
真琴さんが僕の言葉に被せるように言った。
「そうなの、悠斗?」
「え? う、うん、そうだよ」
思わず僕は真琴さんに話を合わせ、嘘をついてしまった。迷惑メールという事にすれば、それが一番無難だからだ。
「そう? そろそろバーベキューの支度をするから、悠斗は田村さんを手伝いなさい。真琴さんは私とね?」
『はーい』
ふうー、助かったあ。それにしても、どうして真琴さんはごまかしてくれたんだろう。僕はてっきり、逆に言い触らされると思った。面白おかしく。真琴さんはそういうキャラだと思ってたんだ。どうやら僕の思い違いだったみたいだけど。
「ありがとう」
と小声で礼を言うと、真琴さんはニッと笑い、僕の肩をポンポンと叩いて去って行った。