委員長に胸キュン 〜訳あり男女の恋模様〜
ああ、そうか。母は僕の言葉に反応してるんじゃなくて、僕と真琴さんの仲を心配してるんだ。変な事にならないかって……
うん。そう考えるとつじつまが合うと思う。なるほどね。それにしても、真琴さんとじゃそんな心配要らないのになあ。彼女、よく見れば可愛い顔をしてるけど、男っぽくてまるで色気がなくて、全然僕の好みじゃない。僕の好みは、可憐で女らしくて、例えば、っていうか、例えなくても桐島玲奈さんなわけで……
「ねえ、どうなの?」
おっと、桐島さんの事を想ったら、ついボーッとしてしまったらしい。
「何もだよ」
「何も?」
「何も変な話はしてないってこと。ごく他愛のない話しかしてないよ」
「例えば、どんな?」
「ん? 例えば……真琴さんに兄弟はいるのか、とか……」
「いないわよ!」
「えっ?」
母は間髪を入れず、しかも吐き捨てるように言ったので、僕は唖然としてしまった。
うん。そう考えるとつじつまが合うと思う。なるほどね。それにしても、真琴さんとじゃそんな心配要らないのになあ。彼女、よく見れば可愛い顔をしてるけど、男っぽくてまるで色気がなくて、全然僕の好みじゃない。僕の好みは、可憐で女らしくて、例えば、っていうか、例えなくても桐島玲奈さんなわけで……
「ねえ、どうなの?」
おっと、桐島さんの事を想ったら、ついボーッとしてしまったらしい。
「何もだよ」
「何も?」
「何も変な話はしてないってこと。ごく他愛のない話しかしてないよ」
「例えば、どんな?」
「ん? 例えば……真琴さんに兄弟はいるのか、とか……」
「いないわよ!」
「えっ?」
母は間髪を入れず、しかも吐き捨てるように言ったので、僕は唖然としてしまった。