委員長に胸キュン 〜訳あり男女の恋模様〜
　2泊の予定を1泊に切り上げた事で、桐島さんに会うのが1日早まる事と……、昨夜見た夢を思い出したからだ。


　昨夜僕が見た夢に、またしても女の子が現れた。そして、その子とエッチをするのはいつも通りなのだけど、なんと今回はその子の顔がはっきり見えたんだ。しかもその顔は……桐島さんだった！

　その夢がまた酷くリアルで、本当に桐島さんとそういう事をした事があるんじゃないかと思うぐらい、本当にリアルだった。


　もちろん夢で見た桐島さんはとても可憐で、それでいて淫らで、思い出すと思わず股間が……


「気持ちわる……」

「そう言うなよ」


　真琴さんにバカにされても、頬が緩むのは抑えられないのだが、“気持ち悪い”ね……


うっ。

　真琴さんに言われたからではないと思が、僕まで気持ち悪くなり、すぐさま胃液が込み上げてしまった。


「ぐふっ」

「えっ？」


　まずい。吐きそうだ……

　胃液どころか、胃の中身が喉元まで込み上げ、俺は口を手で強く押さえ、車の中に吐く事だけはなんとか避けようと思った。


「お父さん、車を停めて！」


　真琴さんがそう叫んでくれ、すぐに車は路肩に急停車したので、俺は慌てて車から降り、草むらに向かって胃の中身をぶちまけた。

< 67 / 227 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop