委員長に胸キュン 〜訳あり男女の恋模様〜
夏休みに入って2日目から、私は都内の塾に通い始めた。10日間の夏期講習を受けるためだ。午前は数学、午後は英語をみっちりと勉強する、かなりハードなコースだ。
いつもより少し早めに起き、お弁当を作って家を出た。乗った電車はいつもと同じだけど、向かう方向が逆なので少し変な感じがした。
塾に着き、壁の張り紙を頼りに教室に入ると、少し早過ぎたのかまだ数人しかいなかった。3人掛けの細長いテーブルが並んでいるけど、さてどこに座ろうかな。
学校では一番後ろの席に座っていて、黒板の字が見えにくい。かと言ってあまり前の方は好きじゃないので、ちょうど真ん中あたりの壁際の席に座る事にした。
ペットのお茶を一口飲み、事前に送られて来たテキストを机の上で開いた。家でもざっと目を通したけど、どれも難問ばかりたった。大学名がカッコ付きで表示されているので、過去の出題問題なのだと思う。
ちょっと私にはレベルが高かったかなあ。などと考えていたら、
「あの、隣に座っていいですか?」
不意に上から声が聞こえた。それも男の人の声で、聞き覚えがあり、つい私が過剰反応してしまう、あの声が……
「あ、相原君……」
そう。まさかの、相原悠斗君がそこにいた。
いつもより少し早めに起き、お弁当を作って家を出た。乗った電車はいつもと同じだけど、向かう方向が逆なので少し変な感じがした。
塾に着き、壁の張り紙を頼りに教室に入ると、少し早過ぎたのかまだ数人しかいなかった。3人掛けの細長いテーブルが並んでいるけど、さてどこに座ろうかな。
学校では一番後ろの席に座っていて、黒板の字が見えにくい。かと言ってあまり前の方は好きじゃないので、ちょうど真ん中あたりの壁際の席に座る事にした。
ペットのお茶を一口飲み、事前に送られて来たテキストを机の上で開いた。家でもざっと目を通したけど、どれも難問ばかりたった。大学名がカッコ付きで表示されているので、過去の出題問題なのだと思う。
ちょっと私にはレベルが高かったかなあ。などと考えていたら、
「あの、隣に座っていいですか?」
不意に上から声が聞こえた。それも男の人の声で、聞き覚えがあり、つい私が過剰反応してしまう、あの声が……
「あ、相原君……」
そう。まさかの、相原悠斗君がそこにいた。