LOVE or DIE *恋愛短編集*
モノクロの世界には、色彩のある花が咲いていた。
薄いピンク・・・いや、紫とピンクの中間みたいな色だったかもしれない。
花びらの先が色が濃くて、中心は白。
それでいて真中―――それがおしべとかめしべとか呼ばれるものなのだろうが、悠太にはよくわからないもの―――は、優しい鮮やかな黄色だった。
ひとつの茎から小さな花が沢山出ていた。
花の根元はラッパみたいな形。
夢で花を見るなんて今までになかった。
そこに色がついているだけでも意外なことだったので、二重に悠太は驚いたことになる。
自分の記憶を辿りながら、その花にも意味があるような気がしてきた。
そう思うと、あれが何の花だったのか調べたい。
想像の産物としてはあまりにもリアルだったので、実在する花なのだろうと思った。
夢占いももちろんだが、花を調べるなんて恥ずかしくて出来ない。
そこで悠太は、知っていそうで尚且つ、そんなことを聞いてもからかわれなそうな人物に思い当たった。
昼休みに早々に弁当を食べ終わると、悠太は迷わず柏木 彩萌の元を訪ねた。
薄いピンク・・・いや、紫とピンクの中間みたいな色だったかもしれない。
花びらの先が色が濃くて、中心は白。
それでいて真中―――それがおしべとかめしべとか呼ばれるものなのだろうが、悠太にはよくわからないもの―――は、優しい鮮やかな黄色だった。
ひとつの茎から小さな花が沢山出ていた。
花の根元はラッパみたいな形。
夢で花を見るなんて今までになかった。
そこに色がついているだけでも意外なことだったので、二重に悠太は驚いたことになる。
自分の記憶を辿りながら、その花にも意味があるような気がしてきた。
そう思うと、あれが何の花だったのか調べたい。
想像の産物としてはあまりにもリアルだったので、実在する花なのだろうと思った。
夢占いももちろんだが、花を調べるなんて恥ずかしくて出来ない。
そこで悠太は、知っていそうで尚且つ、そんなことを聞いてもからかわれなそうな人物に思い当たった。
昼休みに早々に弁当を食べ終わると、悠太は迷わず柏木 彩萌の元を訪ねた。