LOVE or DIE *恋愛短編集*
彩萌は悠太の説明に首を傾げた。
足りない情報を補うため、いくつか質問をしてくる。
「ええと・・・大きさはどれくらい?」
ジェスチャーを交えて説明する悠太だが、どうにも上手く伝わらない。
彩萌に紙とペンを差し出されて、渋々下手な絵を描いた。
先ほどから花のことばかりを考えていたせいで、くっきりとイメージできている。
だが、これが夢で見たままの記憶なのか、自分が想像で継ぎ足し書き換えた記憶なのかというと正直自信がなくなってきていた。
書き終えた絵は自分のイメージ通りなのだが、いかんせん下手だった。
こんなものが役に立つのか―――ただの恥さらしじゃないか、と後悔に襲われたが、意外にも彩萌はその絵を見て「ああ」と頷いた。
「これね、フリージアかも。黄色い花の印象が強くて、ピンクって言われてもすぐにピンと来なかったんだけど」
そう言って、携帯を開くと画像を探し出す。
「ピンク、どこかで撮ったような気がするんだけど・・・ちょっと待ってて」
しばらくして彩萌に見せられた画像は、まさしく悠太の夢に出てきたそれだった。
足りない情報を補うため、いくつか質問をしてくる。
「ええと・・・大きさはどれくらい?」
ジェスチャーを交えて説明する悠太だが、どうにも上手く伝わらない。
彩萌に紙とペンを差し出されて、渋々下手な絵を描いた。
先ほどから花のことばかりを考えていたせいで、くっきりとイメージできている。
だが、これが夢で見たままの記憶なのか、自分が想像で継ぎ足し書き換えた記憶なのかというと正直自信がなくなってきていた。
書き終えた絵は自分のイメージ通りなのだが、いかんせん下手だった。
こんなものが役に立つのか―――ただの恥さらしじゃないか、と後悔に襲われたが、意外にも彩萌はその絵を見て「ああ」と頷いた。
「これね、フリージアかも。黄色い花の印象が強くて、ピンクって言われてもすぐにピンと来なかったんだけど」
そう言って、携帯を開くと画像を探し出す。
「ピンク、どこかで撮ったような気がするんだけど・・・ちょっと待ってて」
しばらくして彩萌に見せられた画像は、まさしく悠太の夢に出てきたそれだった。