LOVE or DIE *恋愛短編集*
「ビンゴだ、彩萌!これだよコレ!!」
悠太は嬉しくなって、彩萌の携帯を頭上に高く掲げた。
「サンキューな、彩萌!」
それからハッと我に返り、
「お前、俺が花の名前を聞きに来たなんて誰にも言うなよ」
と小声で釘を刺した。
彩萌は一瞬目を見開いてから、小さく笑う。
「大丈夫だよ。携帯、かして。画像送ってあげる」
「えっ、いらねーよ別に」
知りたかったのは花の名前であって、別に画像はいらない。
そう思って断った。
だが、自分の教室に着く頃に、彩萌からのメールを受信した。
ご丁寧に、件名に『フリージア』、本文に『花言葉:無邪気、清香、慈愛、親愛の情、期待、純潔、あこがれ』と添えられていた。
【あこがれ】という言葉を見てしまうと、まさにそれのような気がしてならない。
花言葉なんか知るわけがないのに、自分が見た夢にも本当にそういう意味があるのかどうかは疑わしいが。
悠太は嬉しくなって、彩萌の携帯を頭上に高く掲げた。
「サンキューな、彩萌!」
それからハッと我に返り、
「お前、俺が花の名前を聞きに来たなんて誰にも言うなよ」
と小声で釘を刺した。
彩萌は一瞬目を見開いてから、小さく笑う。
「大丈夫だよ。携帯、かして。画像送ってあげる」
「えっ、いらねーよ別に」
知りたかったのは花の名前であって、別に画像はいらない。
そう思って断った。
だが、自分の教室に着く頃に、彩萌からのメールを受信した。
ご丁寧に、件名に『フリージア』、本文に『花言葉:無邪気、清香、慈愛、親愛の情、期待、純潔、あこがれ』と添えられていた。
【あこがれ】という言葉を見てしまうと、まさにそれのような気がしてならない。
花言葉なんか知るわけがないのに、自分が見た夢にも本当にそういう意味があるのかどうかは疑わしいが。