LOVE or DIE *恋愛短編集*
朝からずっと夢に気を取られていた悠太も、放課後になるとあっさり部活に頭を切り替えた。
小学校の頃にミニバスに入ってから、バスケは悠太の生活の一部なのだ。
本当はもう少し身長が欲しいところだが、あまりデカすぎるとクイックネスが下がるのではないかと、周りの大型選手を見ていると思ってしまう。
とは言え一応中学2年男子の平均身長は余裕で超しており、小さいという表現は彼には適さない。
悠太が小さく見えるのは、あくまでも大型選手が大量に所属するバスケの強豪チームの中にいるときだけだ。
西中バスケ部はまさにそういうチームだったが、悠太はその中でも2年でただ1人、スタメンの座を獲得した。
つまり彼には元々素質があった上に小学校からの経験があり、更に現在進行形で、部活以外にも自主的に走り込みをしたりプロバスケの試合を見たりと努力を重ねており―――はっきり言ってしまえば、【バスケ馬鹿】だったのだ。
ちょっといつもと違う夢を見たくらいでは、彼のこのペースは乱されないという訳だ。
この日は練習の最後に2年生対3年生のミニゲームも行われたが、悠太の活躍でかなりの接戦となった。
だがバスケットは団体競技。
1人の天才がいたところでチームプレイに敵う訳はなく、最後はあっけなく負けてしまった。
小学校の頃にミニバスに入ってから、バスケは悠太の生活の一部なのだ。
本当はもう少し身長が欲しいところだが、あまりデカすぎるとクイックネスが下がるのではないかと、周りの大型選手を見ていると思ってしまう。
とは言え一応中学2年男子の平均身長は余裕で超しており、小さいという表現は彼には適さない。
悠太が小さく見えるのは、あくまでも大型選手が大量に所属するバスケの強豪チームの中にいるときだけだ。
西中バスケ部はまさにそういうチームだったが、悠太はその中でも2年でただ1人、スタメンの座を獲得した。
つまり彼には元々素質があった上に小学校からの経験があり、更に現在進行形で、部活以外にも自主的に走り込みをしたりプロバスケの試合を見たりと努力を重ねており―――はっきり言ってしまえば、【バスケ馬鹿】だったのだ。
ちょっといつもと違う夢を見たくらいでは、彼のこのペースは乱されないという訳だ。
この日は練習の最後に2年生対3年生のミニゲームも行われたが、悠太の活躍でかなりの接戦となった。
だがバスケットは団体競技。
1人の天才がいたところでチームプレイに敵う訳はなく、最後はあっけなく負けてしまった。