LOVE or DIE *恋愛短編集*
コンビニの斜め向かいに、小さな公園があるのが視界に入る。
悠太は迷わず道路を渡り、その公園に入っていく。
―――どこかにあるはずだ、水道・・・
いや、出来ればトイレだ。
鏡があるから。
ブランコと滑り台と砂場。
それにベンチが2つ。
それだけの小さな公園だった。
トイレは見当たらなかったが、砂場の脇に水道がちゃんとある。
助かった、とばかり、悠太は水道に駆け寄った。
ジャージを脱ぎベンチにほうると、蛇口を全開にして顔を洗った。
汗臭いと思われたくない、どこかにそんな気持ちがあった。
だがさすがに頭まで洗う訳にもいかない。
汗に濡れたTシャツは脱ぎ捨ててしまいたかったが我慢した。
コンビニに向かった当初の目的をすっかり忘れ、次からは着替えを持ってこようかと考えている自分に気付くと失笑した。
―――アホか。まだ恋だと確定したわけでもないのに。
もう一度顔を見ても、あの時のようなおかしな感覚など起こらないかもしれない。
実は記憶違いで、思っていたほどキレイな人じゃないかもしれない。
もう一度念を押すように、自分にそう言い聞かせた。
タオルはない。
びしょ濡れの顔と手をぶるぶる振って水滴を落とすと、ジャージの内側で拭いた。
悠太は迷わず道路を渡り、その公園に入っていく。
―――どこかにあるはずだ、水道・・・
いや、出来ればトイレだ。
鏡があるから。
ブランコと滑り台と砂場。
それにベンチが2つ。
それだけの小さな公園だった。
トイレは見当たらなかったが、砂場の脇に水道がちゃんとある。
助かった、とばかり、悠太は水道に駆け寄った。
ジャージを脱ぎベンチにほうると、蛇口を全開にして顔を洗った。
汗臭いと思われたくない、どこかにそんな気持ちがあった。
だがさすがに頭まで洗う訳にもいかない。
汗に濡れたTシャツは脱ぎ捨ててしまいたかったが我慢した。
コンビニに向かった当初の目的をすっかり忘れ、次からは着替えを持ってこようかと考えている自分に気付くと失笑した。
―――アホか。まだ恋だと確定したわけでもないのに。
もう一度顔を見ても、あの時のようなおかしな感覚など起こらないかもしれない。
実は記憶違いで、思っていたほどキレイな人じゃないかもしれない。
もう一度念を押すように、自分にそう言い聞かせた。
タオルはない。
びしょ濡れの顔と手をぶるぶる振って水滴を落とすと、ジャージの内側で拭いた。