LOVE or DIE *恋愛短編集*
*
「で、引退する前に、なんとかミニゲームで勝とうって今2年の間で盛り上がってんす」
悠太がそう報告すると、佳織は興味深げに目をぱちぱちさせた。
「でも、1度も勝ったことないんでしょう?」
「だからこその挑戦っすよ」
闘志をみなぎらせる悠太を、佳織は眩しそうな目で見つめる。
恒例となったコンビニトークの最中、『ピロピロン』と来客を知らせる電子音が鳴り響き、悠太は邪魔者の到来にひそかに眉を寄せた。
だが、振り返った先にいたのが見知った人物で目を見開く。
「よーう、佳織!兄貴いるかっ!?」
知らない人間が見たらレジで接客中である佳織に対し、無遠慮にそう声をかけたのは―――
「祐輔さん!こんばんは」
彩萌の兄である、柏木 祐輔だった。
「お兄ちゃんなら、2階にいると思いますよ」
当たり前のように対応する佳織のその言葉で、祐輔と彼女の兄が友人同士で、2人もなじみがあるのだと分かった。
「で、引退する前に、なんとかミニゲームで勝とうって今2年の間で盛り上がってんす」
悠太がそう報告すると、佳織は興味深げに目をぱちぱちさせた。
「でも、1度も勝ったことないんでしょう?」
「だからこその挑戦っすよ」
闘志をみなぎらせる悠太を、佳織は眩しそうな目で見つめる。
恒例となったコンビニトークの最中、『ピロピロン』と来客を知らせる電子音が鳴り響き、悠太は邪魔者の到来にひそかに眉を寄せた。
だが、振り返った先にいたのが見知った人物で目を見開く。
「よーう、佳織!兄貴いるかっ!?」
知らない人間が見たらレジで接客中である佳織に対し、無遠慮にそう声をかけたのは―――
「祐輔さん!こんばんは」
彩萌の兄である、柏木 祐輔だった。
「お兄ちゃんなら、2階にいると思いますよ」
当たり前のように対応する佳織のその言葉で、祐輔と彼女の兄が友人同士で、2人もなじみがあるのだと分かった。