LOVE or DIE *恋愛短編集*
第四章
悠太の予想通り、西中男子バスケ部は順調に県大会決勝へ駒を進めた。
その決勝戦も最終クォーターに入り、西中は今のところ8点のリードをキープしている。
「2ケタ開けば落ち着けるんだけどなぁ」
ベンチの雅樹は、激しく貧乏揺すりをしながらそう呟いた。
「さすがに決勝ともなるとそう簡単には引き離せねえな」
隣で純也が同意する。
2人とも、会話をしながらも一瞬も試合から目を離さない。
コートでは我らがホープ、佐野 悠太が、3年生に混じって奮闘しているのだ。
「頼むぜ」
静かに祈りを込めて、純也も呟きをもらした。
序盤から1人でボール運びを任されているポイントガードは、だいぶ足に疲れが出ている。
パスを受けたあとの最初の1歩が遅れる―――その一瞬の隙を、相手は見逃さない。
「ああっ!」
ここまで【最初の1歩】で相手ディフェンスを抜き去っていた彼が、簡単にボールを奪われる。
ベンチはたまらず声をあげた。
コートの選手たちも動揺を隠せない。
戻るのが遅れた。
敵が簡単に速攻を決めるのを、呆然と見送ってしまった。
97-91
西中6点リード、残り時間は2分を切った。
その決勝戦も最終クォーターに入り、西中は今のところ8点のリードをキープしている。
「2ケタ開けば落ち着けるんだけどなぁ」
ベンチの雅樹は、激しく貧乏揺すりをしながらそう呟いた。
「さすがに決勝ともなるとそう簡単には引き離せねえな」
隣で純也が同意する。
2人とも、会話をしながらも一瞬も試合から目を離さない。
コートでは我らがホープ、佐野 悠太が、3年生に混じって奮闘しているのだ。
「頼むぜ」
静かに祈りを込めて、純也も呟きをもらした。
序盤から1人でボール運びを任されているポイントガードは、だいぶ足に疲れが出ている。
パスを受けたあとの最初の1歩が遅れる―――その一瞬の隙を、相手は見逃さない。
「ああっ!」
ここまで【最初の1歩】で相手ディフェンスを抜き去っていた彼が、簡単にボールを奪われる。
ベンチはたまらず声をあげた。
コートの選手たちも動揺を隠せない。
戻るのが遅れた。
敵が簡単に速攻を決めるのを、呆然と見送ってしまった。
97-91
西中6点リード、残り時間は2分を切った。