LOVE or DIE *恋愛短編集*
――――
―――
「マジで俺、お前のプレーに惚れたわ!」
興奮冷めやらぬ様子の雅樹に、悠太は照れた笑いをこぼした。
「俺は、ジュンの指示に引いたわ。あの場面で『運べ』はねえよ」
悠太のその言葉に、純也は気まずそうに視線を逸らす。
「お前しかできねえと思ったんだよ」
「しっかし、お前の体力底なしだな!」
―――まあ、毎日走ってるしな。
とは、言わなかった。
大会帰りの彼らの足は、自然と例のコンビニへ向かっていた。
彼女がいるかもしれない。
この2人に佳織との関係を知られるのは、なんとなく気まずい。
だが、一目彼女を見たいという思いもあり、目的地の変更を言い出せないでいた。
本当なら、すぐにでも県大会優勝の報告をしたい。
彼女はいつも応援してくれていたのだから。
「もうすぐだな、最後のミニゲーム」
雅樹のその言葉に、悠太は思考を戻した。
恐らくは関東大会が始まる前が、最後になるだろう。
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「マジで俺、お前のプレーに惚れたわ!」
興奮冷めやらぬ様子の雅樹に、悠太は照れた笑いをこぼした。
「俺は、ジュンの指示に引いたわ。あの場面で『運べ』はねえよ」
悠太のその言葉に、純也は気まずそうに視線を逸らす。
「お前しかできねえと思ったんだよ」
「しっかし、お前の体力底なしだな!」
―――まあ、毎日走ってるしな。
とは、言わなかった。
大会帰りの彼らの足は、自然と例のコンビニへ向かっていた。
彼女がいるかもしれない。
この2人に佳織との関係を知られるのは、なんとなく気まずい。
だが、一目彼女を見たいという思いもあり、目的地の変更を言い出せないでいた。
本当なら、すぐにでも県大会優勝の報告をしたい。
彼女はいつも応援してくれていたのだから。
「もうすぐだな、最後のミニゲーム」
雅樹のその言葉に、悠太は思考を戻した。
恐らくは関東大会が始まる前が、最後になるだろう。