LOVE or DIE *恋愛短編集*
「で、どの辺が空いてるって?」
「この屋台の群れからもう少し川上にいくらしいぞ」
もうすぐ、彼女に会えるかもしれない。
どうしたって浮かれてしまうが、それも祭りの雰囲気にごまかされ、今のところなんとか突っ込まれずに済んでいる。
「つーかソレ誰情報?」
「・・・忘れたっ!クラスの女子だったかな」
雅樹の問いは適当に流した。
多分、聞いた本人も大して興味はないだろう。
「なんだよ、クラスの女子と花火の話してたんなら誘えよ」
・・・案の定、すでに話が違う方向に向かってる。
「あれ」
純也の不意のその声に、悠太はビクリと反応した。
前方に、浴衣の女子の集団が見える。
―――佳織さん?
一瞬、そう思った。
佳織の姿は、一番に自分が発見したかったのに。
だが、そこにいたのは佳織ではなかった。
「あーっ!男バス!」
こちらを指さして声をあげた彼女たちは、女子バスケ部の面々だった。
「この屋台の群れからもう少し川上にいくらしいぞ」
もうすぐ、彼女に会えるかもしれない。
どうしたって浮かれてしまうが、それも祭りの雰囲気にごまかされ、今のところなんとか突っ込まれずに済んでいる。
「つーかソレ誰情報?」
「・・・忘れたっ!クラスの女子だったかな」
雅樹の問いは適当に流した。
多分、聞いた本人も大して興味はないだろう。
「なんだよ、クラスの女子と花火の話してたんなら誘えよ」
・・・案の定、すでに話が違う方向に向かってる。
「あれ」
純也の不意のその声に、悠太はビクリと反応した。
前方に、浴衣の女子の集団が見える。
―――佳織さん?
一瞬、そう思った。
佳織の姿は、一番に自分が発見したかったのに。
だが、そこにいたのは佳織ではなかった。
「あーっ!男バス!」
こちらを指さして声をあげた彼女たちは、女子バスケ部の面々だった。