LOVE or DIE *恋愛短編集*
「あ~はじまっちゃう!席とり席とり!」
女子部の面々は、悠太たちの目的地とは反対方向へ向かった。
「なんだよ、カウントダウンくらい一緒に見ればいいじゃねえか」
雅樹は文句を言ったが、早く席を取って落ち着きたい純也に促されて歩き出した。
もう一度、彼女たちが去って行った方向へ目を向ける。
日野 紗耶香が、チラリとこちらを振り返った瞬間だった。
―――なんだったんだ?
置いてくぞ、と声がかかり、悠太は慌てて2人を追った。
2人に追いついたとき、ちょうど、花火大会の開始にふさわしい大玉が夜空に咲く。
「おおっ!デカい!」
会場には歓声が沸き起こった。
散っていく花火を見ながら、悠太は不意に、得体の知れない嫌な予感に襲われて身震いをした。
「悠太、座ってゆっくり見ようぜ」
声をかけられ、再び歩き出す。
もうすぐ彼女がいるはずの場所に出る。
そうだ、楽しいことを考えよう―――。
女子部の面々は、悠太たちの目的地とは反対方向へ向かった。
「なんだよ、カウントダウンくらい一緒に見ればいいじゃねえか」
雅樹は文句を言ったが、早く席を取って落ち着きたい純也に促されて歩き出した。
もう一度、彼女たちが去って行った方向へ目を向ける。
日野 紗耶香が、チラリとこちらを振り返った瞬間だった。
―――なんだったんだ?
置いてくぞ、と声がかかり、悠太は慌てて2人を追った。
2人に追いついたとき、ちょうど、花火大会の開始にふさわしい大玉が夜空に咲く。
「おおっ!デカい!」
会場には歓声が沸き起こった。
散っていく花火を見ながら、悠太は不意に、得体の知れない嫌な予感に襲われて身震いをした。
「悠太、座ってゆっくり見ようぜ」
声をかけられ、再び歩き出す。
もうすぐ彼女がいるはずの場所に出る。
そうだ、楽しいことを考えよう―――。