LOVE or DIE *恋愛短編集*
トーク画面、表示されている名前は浅川晋哉。
進藤くんと出会った日に一緒にいた人だ。
彼が私たちのグループの希美と同じファミレスのバイトさんで、その繋がりで同じテーブルに着いたのが、そもそも進藤くんと知り合ったきっかけでもある。
あの日あの場に、進藤くんだけではなく、晋哉くん、慎一くん……『しんちゃん』なる人が3人もいた。
『しんちゃんの呪縛』を知っている希美たちは、それでやけに興奮していた。
いや、正直それは、私もなんだけど。
ラインを寄越した浅川くんは、若干軽薄なノリでデリカシーのない発言が多く、最初は少し苦手だった。
けど、グループで仲良くなってみれば話しやすくて、段々その苦手意識は薄れてきたところ。
因みに男性陣が話していた会話によれば、彼女いない歴イコール年齢。
でもそれはモテないからじゃなく、あの軽薄なノリで、彼女じゃない不特定多数の女の子を周りに集めているだけなのだと思う。
浅川くんから、グループトークではなく個人的なメッセージが来るのは初めてのことだった。
なんだろうと思いながらそれを開くと、ちょっと長めの文章でトーク画面が埋まった。
「……うそ」
「ん? どうした高岡」
画面に踊る文字に食い入るように見入っていた私は、その声で漸く店長の存在を思い出した。
「店長。バイトの後、予定出来ました!」
またまた、と疑いの目を向けてくる店長に、私は得意げにラインのトーク画面を突き出す。
バイトの後に出来た予定――浅川くんから送られてきたメッセージを確認する内に、何故か店長の顔は真っ白になっていった。
進藤くんと出会った日に一緒にいた人だ。
彼が私たちのグループの希美と同じファミレスのバイトさんで、その繋がりで同じテーブルに着いたのが、そもそも進藤くんと知り合ったきっかけでもある。
あの日あの場に、進藤くんだけではなく、晋哉くん、慎一くん……『しんちゃん』なる人が3人もいた。
『しんちゃんの呪縛』を知っている希美たちは、それでやけに興奮していた。
いや、正直それは、私もなんだけど。
ラインを寄越した浅川くんは、若干軽薄なノリでデリカシーのない発言が多く、最初は少し苦手だった。
けど、グループで仲良くなってみれば話しやすくて、段々その苦手意識は薄れてきたところ。
因みに男性陣が話していた会話によれば、彼女いない歴イコール年齢。
でもそれはモテないからじゃなく、あの軽薄なノリで、彼女じゃない不特定多数の女の子を周りに集めているだけなのだと思う。
浅川くんから、グループトークではなく個人的なメッセージが来るのは初めてのことだった。
なんだろうと思いながらそれを開くと、ちょっと長めの文章でトーク画面が埋まった。
「……うそ」
「ん? どうした高岡」
画面に踊る文字に食い入るように見入っていた私は、その声で漸く店長の存在を思い出した。
「店長。バイトの後、予定出来ました!」
またまた、と疑いの目を向けてくる店長に、私は得意げにラインのトーク画面を突き出す。
バイトの後に出来た予定――浅川くんから送られてきたメッセージを確認する内に、何故か店長の顔は真っ白になっていった。