LOVE or DIE *恋愛短編集*
バラ園を出て広い城跡公園内をぐるりと半周したところで、彼女はまた新たな興味の対象を見つける。
「うわ、懐かしい!」
やろう、と目を輝かせ、指差す先にはフィールドアスレチックがあった。
小学生くらいの一団が、ロープを頼りに揺れる丸太の上を渡っている。
この歳になってか、と苦笑をこぼし、とてもアスレチックには適さなそうな華奢なヒールのサンダルに無言で視線を送るが、
「あ、おい」
止めるより早く、さっさと小走りにコースへ向かっていく。
「……ったく」
呟き、結局は俺も、後を追う。
止めるのが無理なら、せめて怪我だけはさせないように見張ってなくては。
最初のポイントは高さの不揃いな切り株の上を歩くだけだ。
これくらいなら大丈夫か、と高を括って横から見ていると、彼女のヒールの先端は5つ目の切り株を見事に踏み外した。
「あっ!」
ぐらり、後ろに身体が傾く。
「うわ、懐かしい!」
やろう、と目を輝かせ、指差す先にはフィールドアスレチックがあった。
小学生くらいの一団が、ロープを頼りに揺れる丸太の上を渡っている。
この歳になってか、と苦笑をこぼし、とてもアスレチックには適さなそうな華奢なヒールのサンダルに無言で視線を送るが、
「あ、おい」
止めるより早く、さっさと小走りにコースへ向かっていく。
「……ったく」
呟き、結局は俺も、後を追う。
止めるのが無理なら、せめて怪我だけはさせないように見張ってなくては。
最初のポイントは高さの不揃いな切り株の上を歩くだけだ。
これくらいなら大丈夫か、と高を括って横から見ていると、彼女のヒールの先端は5つ目の切り株を見事に踏み外した。
「あっ!」
ぐらり、後ろに身体が傾く。