LOVE or DIE *恋愛短編集*
独りきりになった君は、本当はそこで振り返るべきなのだ。
どうしてそうなったのか。
何故いつも続かないのか。
簡単に訪れる出会いは、簡単に訪れる別れを繰り返すだけなのだと、いい加減気付けばいいのに。
失った愛には縋らずに、弱いところを誰にも見せずに、すぐに前を向く君は強い。
強い、強い、強い。
――強がり。
独りきりの淋しさに耐えられない本当は弱い君は、いつまでたっても同じことを繰り返す。
何度でも同じ痛みを繰り返す。
私は彼女のために、BGMのスローナンバーのボリュームを少しだけ上げる。
さあ、立ちあがって。
音に身を任せて、いつもみたいに踊って。
きっとすぐに新たな出会いが訪れる。
君はまたひと時の、眩しいくらいの『愛』を手に入れるだろう。
もう涙は止まったかい?
怖がらなくていい、次はすぐに訪れるから。
淋しくなんかない、私が音楽をかけるから。
次は、次こそはといつも彼女は意気込む。
『次』はいつも簡単に訪れ、そして、繰り返す。
私に出来るのは、孤独を紛らわすダンスナンバーのボリュームを上げることくらいだ。
どうしてそうなったのか。
何故いつも続かないのか。
簡単に訪れる出会いは、簡単に訪れる別れを繰り返すだけなのだと、いい加減気付けばいいのに。
失った愛には縋らずに、弱いところを誰にも見せずに、すぐに前を向く君は強い。
強い、強い、強い。
――強がり。
独りきりの淋しさに耐えられない本当は弱い君は、いつまでたっても同じことを繰り返す。
何度でも同じ痛みを繰り返す。
私は彼女のために、BGMのスローナンバーのボリュームを少しだけ上げる。
さあ、立ちあがって。
音に身を任せて、いつもみたいに踊って。
きっとすぐに新たな出会いが訪れる。
君はまたひと時の、眩しいくらいの『愛』を手に入れるだろう。
もう涙は止まったかい?
怖がらなくていい、次はすぐに訪れるから。
淋しくなんかない、私が音楽をかけるから。
次は、次こそはといつも彼女は意気込む。
『次』はいつも簡単に訪れ、そして、繰り返す。
私に出来るのは、孤独を紛らわすダンスナンバーのボリュームを上げることくらいだ。