最初で最後の恋
「こんな・・・自分勝手な奴だけど・・・・・。もう・・・もう一度。私と付き合って下さい!」
ベットの上で頭を下げる。
「それは無理」
はっきりと言いきられた颯人の言葉。
「そ、う・・・だよね・・・」
こんな自分勝手な奴、嫌だよね・・・・。
ハハッ。何期待してたんだろ。
自分から別れをきりだしておいて。
今度は付き合え?
虫が良すぎる。
「俺、別れたつもりねーもん」
「へ・・・?」
「俺がいつ別れるって言ったんだよ。認めてねーし」
な、にそれ・・・・。
「俺様じゃんか・・・・」
「なっ!そんなんじゃねーし!!」
真っ赤に染まる颯人の頬。
照れている可愛らしい顔。
それら全て。こんなに近くで見られるのは私だけなんだよね・・・?
颯人を独り占めしているのは、私なんだよね。
もう、颯人の事疑ったりしない。
何があっても信じるよ。