最初で最後の恋

私は必死に考えた。


考えるのが苦手な私の頭はすぐにヒートアップ。


そんなになるまで考えたけどやっぱり。


「すみません。覚えてないです」


「そ、んな・・・・・。冗談だろ?瑠璃。そんな冗談、すぐやめろよ。俺が悪かったって・・・・」


「いえ、冗談とかじゃなくてですね・・・」


本気の本気なんですけどね・・・・。


「俺の事・・・・わかんない?」


コクリと頷く。


「そ・・・・うか・・・・」


そのまま椅子に腰かけ項垂れる。


「すみません・・・・」


その姿を見ていると、なんだか申し訳なくなってきてしまった。


「いや、俺が悪い。俺が・・・・悪いんだ・・・」


「・・・・・・」


なにもかける言葉がない。


その時。



「キャッ・・・・・・・・・」


頭に衝撃が走る。


「瑠璃!?」


そして、頭の中で何かが映し出される。



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