最初で最後の恋

これは・・・・?


男の子。


それも顔立ちのいい。




それはまさに、今目の前にいる男の子だ。


「あなた・・・・名前・・・・」


「俺は颯人。水嶋颯人」


「は・・・・やと・・・・」


ズキッ


「うっ・・・・」


頭がズキズキする。


「瑠璃!無理すんな!横になれ!!」


半ば強引にベットに横にさせられた。


「そんな心配していただかなくても、平気なんですが」


ちょっとツンとした言い方になってしまった。


けどそんなの気にしていないかのように。


「瑠璃はいっつも無理するから気が気じゃないよ」


明るい声でしゃべってくれる。


なんだかこの感じ・・・・。



知っているような気がする。


なんだか懐かしい。


そんな気がするんだ。



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