最初で最後の恋
助産師さんから赤ちゃんを受け取り、そっと頭を撫でる。
「可愛い・・・・」
それからは疲れてしまい、眠りに落ちてしまった。
目を開けた時。
前に居たのは颯人だった。
「颯・・・・人・・・」
「瑠璃、起きたか」
「赤・・・ちゃんは・・?」
「別のところにいる。瑠璃はもう少しゆっくりしとけ」
「うん」
私にとっては、奇跡の連続だった。
20歳まで生きられないと言われて来て、18歳になった途端
颯人と結婚した。
双方の親は、何も言わず承諾してくれた。
入院生活から解放されて、薬だけで生活できるのだって私にとっては奇跡。
颯人と結婚できたのだって奇跡。
私の人生は奇跡でいっぱい。
そんな奇跡をくれたのは颯人。