最初で最後の恋




「ん・・・・」


眩しい朝日で目が覚めた。


いつの間にか眠ってしまっていたらしい。


手に何かが触れている。



横を見ると、颯人がベットに頭を乗せて寝ていた。


私の手に重なっていたのは颯人の手。


「忙しいはずなのに・・・・」


疲れているはずなのに、私のそばに入れくれたことが嬉しくて


ついつい頬が緩んでしまう。


「ん?・・・あぁ、瑠璃起きたのか」


「おはよう」


「おはよ」


寝起きでうとうとしている颯人は、いつ見ても可愛い。


「忙しいんでしょ?今日、仕事は?」


「オフ・・・・・・にしてもらった」


「そう・・・」


「決めなきゃいけない事もあるしな」


「?」


頭に?マークを浮かべている私に颯人は。


「名前!決めなきゃだろ?」


「あぁ」




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