最初で最後の恋
やっぱりなんだかちょっぴり怖い。
来月まで生きられるのかが、一番心配。
でも、逃げないから。
死ぬことを恐れて、何かを諦めるなんて
もってのほか!
私は私らしく。
颯人と出逢ったあの日のように。
元気な私でいるんだ。
笑顔で笑っているんだ。
それが私にできる、最大限の事だと思うから。
凛華の誕生日は、無事終わった。
すやすやと眠る凛華を見ていると、幸せでいっぱいになる。
「私はあとどれくらいこの顔を見ていられるかな?」
凛華の頬を優しく撫でながら言う。
「ずっと・・・・。瑠璃が生きている限りずっとだよ」
「・・・・うん」
颯人の優しい言葉。
それは私の心の中へと浸み渡っていく。
神様っているんだなぁと、改めて実感してしまう瞬間だ。