最初で最後の恋
「心配かけちゃったね・・・・・。ごめんね・・・」
「そんなこといいんだよ。お前が無事なら・・・」
あの温かい光は、颯人だったんだよね?
絶望の中で泣いていた私を、助けてくれたんだよね?
私と颯人が出逢ったのは、運命だったんだね・・・・。
「凛華は・・・・・?」
「あずかってもらってるよ」
「そう・・・・」
なんだか颯人の顔がやつれているような・・・・。
「なにか、食べた?」
「食欲がなくてね」
「だめでしょっ?ちゃんと食べないと・・・」
「そうだな」
ははっと笑い合う私達。
起きてもまだ痛い私の頭。
それが前よりも強くなっていて。
残された時間が少ないことを私に痛感させた。